衣装深読み②
コンサートツアーKIS-MY-WORLDの中盤、大喜利コーナーと名曲「ドキドキでYEEEAAAHHH!!」を歌い踊った際に着用されていた通称「フェアリー衣装」について予告通り今回は深読みする。
Twitterをやっているとどうしてもコンサートのネタバレが防げない。
私がフェアリー衣装を初めて目にしたのもやはりTwitter上のTLだった。
ジャニーズアイドルの衣装の良さは布の量論者である私はこういったチープな衣装に対しては正直興味が薄いのでネタバレを流す彼女達のテンションと真逆の位置に自分の気持ちは在った。
まずメンバーカラー衣装が好きじゃないし、アラサーが半数のグループなのにこんな幼い格好って…何よりバックルの形や工業製品丸出しの銀色が無骨過ぎて素材と合ってない。せめてバックルの色をメンバーカラーか黒に早く塗ってくれぇ…と。
しかしながら、実際に生でフェアリー衣装を着用したキスマイを見て考えは大きく変わる事になった。その要因は2つある。
深くもなんともないけれど、まず1つは北山くんが最高に可愛かった事。あの可愛さを前にしたら何も逆らえなかった。
フェアリー衣装はワンサイズなのだろうか、かなり遊びのあるカットで作られている。それを白いベルトを締める事でウエストを作っている。襟ぐりもゆるゆる、アームホールもガバガバだ。
しかもウールなのかフェルトのような質感の素材を使っているので北山くん(もといキスマイメンバー達)は手作りの服を着せられている人形のようだった。
それだったらバックルが妙に無骨なのも納得出来る。
私が巨人だったら可愛いお人形みっけたー色違い7種類もある!全部欲しいやーっと2人ずつポケットに入れ、3人を両手で握って家まで持ち帰っただろう。
敢えての手作りクオリティ…アイドルの抜け感的なもの見せられた気がした。
東京ドーム公演が終わり追加公演が発表されてからナゴヤドームまでの間には1ヶ月程度あったからなのか、名古屋ではフェアリー衣装に身をつつんだ女の子達が沢山いた。敢えての落としたクオリティのお陰でコスプレへのハードルが下がったのだろう。
今時漫画やアニメもキャラデザの際はコスプレ衣装の事を考えたりするらしいし、アイドルにもコスプレしやすい衣装があってもいいよな、と思った。
2つ目は「ドキドキでYEEEAAAHHH!!」との相性の良さだ。
この曲は合いの手が入ったりドキドキドキドキドキと同じ言葉を繰り返したりする事でお祭りのような賑やかさを出しつつ、明る過ぎてその終わりを想像してしまう様な、ちょっぴり切ない気分になる曲だ。
この曲を丸いメインステージで円を囲んで踊る姿は盆踊り風だったが、くるくると回るステージとその上でクレヨンみたいな色のフェアリー衣装を着て踊るメンバー達がゼンマイ仕掛けのオモチャの様で余りにも愛おしく、もうすぐゼンマイが切れてしまう、嫌だ、もうちょっとだけ見ていたいよと強請りたくなるような名残惜しい気持ちでいっぱいになってしまった。
それが「ドキドキでYEEEAAAHHH!!」がもたらす切ない感情をさらに増幅させ、更にはコンサートがもう半分終わってしまった。この楽しい時間もあと少しなんだ…というリアルな切なさに直結してくる。
衣装とセットリストと舞台演出と楽曲がバチっとハマった瞬間だった。
私が巨人だったらガラスの玉でメンステごと全部封じ込めていつまでもこの胸で輝かせるのに。*1
今回のは前回の反省を活かして全員分衣装を描いた。*2
各メンバーについて思った事など温度差はあるがちょろちょろ汚い字で書いているので読んでいただけたら嬉しい。