ワッペン型ブローチ
前回のツアーで作ったキャップがお気に入りだったので今回もキャップを作ろうと思っていたのだが、4人組の内2人が参戦服のテイスト上キャップ着用が難しいという事だったので、今回はワッペン型のブローチを作る事になった。
デザインソースはアルバムのジャケットに使われてるタイポグラフィ。
やってるうちに疲れたり、時間がなくなったりで自分用の『KI』は色選択ミス、一部縫いそびれがチラホラしている。反省。
あと、プリンターが故障中なので適当にフリーハンドで作ってしまったのも反省。
なんだか丸っこくなってしまった。
ぎっちりと刺繍をしているけれど、素材は布と糸だけなので服の上につけると軽快さが見た目にも伝わってくる。
27歳にもなってこんなに徹夜を続けることはそう無かったし、そのうちの一晩はファミレスで作業したのもいい体験だった。
隣にはネームを書く漫画家が居て、私も都会に暮らしているのだなぁとしみじみした。
刺繍は得意という訳ではないのだがまだまだ色々と楽しめそうだ。
次に挑戦するときは時間に余裕をもってステッチのピッチを狭くかつ均一にして既製品のクオリティに持っていきたい。
制作工程を軽く写真に撮っておいたのでそれも貼っておく。
チャコペーパーで線を写し取る。
バックステッチで縁取りした後はその内側をひたすらにサテンステッチ。
複数のものを刺繍する際は1個ずつではなく色分けをしたりして満遍なく手を入れていくのが鉄則。
というのも刺繍はやればやるほど短期間でも驚く程上達する。
その為スタートの頃とゴールの頃とではスキルが大きく異なるので1個ずつ完成させると密度や正確性にばらつきが出過ぎて1個目は恥ずかしくて人にあげたり出来なくなる。
切り取って裏に布貼って周りをアウトラインステッチ。
裏にピンを取り付けたら完成だ。
刺繍は不思議と集中力を発揮しやすい手芸で、達成感も味わいやすいし頭がスッキリする。
学生時代テスト前、勉強に取り掛かる前に小さなモチーフ刺繍をやってから勉強を始めたりすることも多かった。
驚異的な追い上げを見せた。
これがもしかして、ゾーンなのか…?← pic.twitter.com/cwJ5mlK4Hx
— ささきか! (@jkhsn) September 15, 2015
驚く程針が早く進んで目もよく見えてどこに針を刺せばいいのかがはっきりと分かる。
目を凝らさなくても一発で針に糸が通せる。
周りの音も全く聞こえない程集中している!凄い!と思った瞬間多量のヨダレがぼとぼとと口から垂れてふと我に返る事が時折ある。
あれはゾーンなのではないかと思うんだが違うのだろうか。
残念ながら根っからの文科系で、スポーツでのゾーン体験は皆無の為、あれがゾーンなのかどうかは私には判別出来ない。でもゾーンだと信じたい。
あれがゾーンだと仮定するなら、スポーツでゾーン体験するより刺繍でゾーン体験する方がとても簡単だと思われる。
この秋は痛い刺繍でプチゾーン体験してみてはどうだろうか。